ルームメイトが石榴の箱を持ってきてくれました。大きなものをくれたので、数日間コンピュータの横に置いておきましたが、昨日の午後になってやっと思い出しました。ちょうど暇だったので、この石榴を食べることにしました。おそらく久しぶりにこのものを食べるからか、それとも特別な思い出があるからか、食べながらいろいろなことを考えました。
実は、私はこのような手間のかかる果物をあまり好きではありません。まず皮を剥いて、中の石榴の種を一つずつ取り出さなければなりません。うっかりするとジュースが服に飛び散ることもあります。石榴の種も小さくて、一つや二つ食べるのはつまらないです。私は一握りを直接口に詰め込むのが好きです。石榴の種を食べるか、中のジュースを飲むかは重要ではないと思っています。手間をかけるのが嫌なので、石榴を食べるときに種を吐かなければならないのも好きではありません。以前、スーパーマーケットで剥かれた石榴の種が小皿に入って売られているのを見たことがありますが、一皿は高いので、まるごと買う方がお得です。
小学校 3 年生の時、初めて作文を書きました。当時のタイトルは「忘れられない出来事」でした。もう 10 年以上経ちましたが、その作文は見つけることができませんが、当時のことはかなりはっきり覚えています。その作文で初めて石榴を書きました。作文の内容も「石榴を摘む」というものでした。誇張ではありませんが、当時のクラスメート全員が初めて作文を書いたのです。私たちは書いた後、先生に提出してもらい、他の人は先生から返されて自分の手元に戻ってきましたが、私の作文だけは先生がクラスで読み上げました。上手に書いたわけではありませんが、少なくともクラスで上手に書いた方だったのです。手元に戻ってきた後、たくさんの赤丸がたくさんついているのを見て、少し嬉しかったです。
石榴を摘んだことは本当にあったことで、私が祖母の家で石榴を摘んだことを書いていました。みんなが初めて作文を書いたので、華麗な表現や美しい文章を使うなんて誰も知りませんでした。私は事実を順番に説明し、その中で起こった細部も書きました。当時は文章を通じて伝えることができれば良かったので、文句を言われない程度に言葉をつなげることができれば十分でした。私はいつも、自分が経験したことを書くべきだと思っています。自分が経験したことを完全に書き留め、その中に細部を追加することで、自分の感情を表現するのはとても簡単です。なぜなら、自分が経験したことで感じたことがあり、あなたがする必要があるのは、当時起こったことや自分の心の中の感情を記録することだけです。これは、物語を創作するよりも、さまざまなプロットや感情を想像するよりも簡単です。
小学校から中学校まで、私が一番多く書いたのは記述文でした。忘れられない出来事から忘れられない人まで、正直言って、これだけの記述文を書いても、真実は少なく、フィクションは多いです。今でも脳裏に残っているのは、上記で言及した「石榴を摘む」や「自転車に乗ることを学ぶ」といったものです。実際に書くことができることはそんなにたくさんありません。それぞれの人の子供時代は違いますし、先生たちの子供時代も私たちの子供時代とは違います。作文の題目を見るたびに、まず自分が似たようなことをしたことがあるか考えます。ある場合は、書くのは簡単です。ない場合は、頭を悩ませなければなりません。知りませんが、今の小学生や中学生は「忘れられない XXX」などの作文を書く必要があるのでしょうか。彼らがどんな面白いことを書くのかはわかりません。
作文を作ることが好きではないだけでなく、もう一つ嫌いなことがあります。言葉があまりにも華麗すぎることです。過度に華麗な言葉は、文章の真の美を隠し、文章が本当に表現したい真実の感情を覆い隠してしまいます。私は胡适の「私の母」を読むのがとても好きです。これは自伝的な散文であり、母親についてのいくつかのことを語っています。母親が自分に対して行った教育やケア、母親と家族との関わりの過程も含まれています。胡适は母親の姿を素朴な言葉で描写しました。